2014.05.07

【なでしこ】初代表の猶本光は、レギュラーを奪えるか

  • 早草紀子●文・写真 text &photo by Hayakusa Noriko

 3月29日になでしこリーグが開幕してから約1カ月、第5節まで全勝で好調をキープしていた浦和レッズレディース。なでしこジャパンがW杯出場をかけて、5月14日からAFCアジアカップを戦うため、中断期間に入る前、最後の戦いとなった第6節は、ホームに湯郷ベルを迎えた。

なでしこリーグ1位の浦和から初なでしこジャパンに選ばれた猶本光 ここ2年、浦和はベテラン勢が引退し、世代交代の真っ只中にあった。アンダー世代の代表が名を連ねるも、フィジカル、テクニックを含めてトップリーグのサッカーに肩を並べるには時間が必要だった。勝てない時期が続く。昨季は降格の危機にすら陥った。

 しかし、厳しいシーズンを耐え抜いたからこそ、今季は若手の成長が際立っている。開幕戦でINAC神戸を倒し、勢いを得た浦和は怒涛の連勝街道を突き進んでいた。

 この日の相手、湯郷はなでしこジャパンの宮間あや、福元美穂らを擁しているものの、こちらも昨季から大きくメンバーが若返り、チームの再構築を図っている最中。どちらも似た状況下にあったが、軍配は湯郷に上がった。

 前半は浦和ペースで、守備が最重要課題の湯郷のバイタルエリアに攻め入る。前半終了間際には右サイドからのクロスを浦和・MF加藤千佳が決めて先制する。これで流れを掴んだかに見えた。

 宮間いわく「勢いのあるチームということで、どういう戦いをしてくるか前半は様子を見ながら……」だったという湯郷は浦和の攻撃をしのぎつつ、ゴールへの軌道を見出していた。68分、湯郷・MF中野真奈美のゴールで同点に追いつくと、続けて宮間のFKで逆転、ミドルシュートでトドメを刺す。終わってみれば、経験とテクニックで相手の弱点をついた湯郷が3-1で勝利を収めた。