【プロ野球】緒方孝市が明かす「カープ最強打線」の凄み「強打者を並べるだけでは強い打線にはならない」 (2ページ目)
【勝つために重要な打線の打力と走力】
――(前編で)1990年代の打線は得点のバリエーションが豊富だったとのことですが、今回例に挙げた1996年のチーム打撃成績も、打率.281、670得点、115盗塁(リーグ1位)、162本塁打(リーグ2位)と抜群でした。
緒方 当時の試合数は130試合ですから、チームで162本のホームランが出たとなると、単純計算で少なくとも毎試合1本のホームランが出ているわけです。それが満塁ホームランであれば一気に点が入りますが、ホームランで1点を取るよりは、バントや盗塁、エンドランなど、小技や機動力を絡めるほうが大量点につながります。
そういった打線における"つなぎ"の重要性は、現役時代に三村敏之監督に教わりました。ひとつひとつ細かく教えられたわけではありませんが、プレーしているうちに自然と身についていきましたね。長打を打てるに越したことはありませんが、なかなかそううまくはいきませんから。
――その考え方は、監督として指揮を執った3連覇時代にも反映されていましたね。
緒方 そうですね。それと、僕がしきりに言っているのは、攻撃は打つことと走塁を絡めること、言うなれば"打走面"が非常に大事だということです。野球は9回での勝負ですが、先発ピッチャーがゲームを作れなかったり、相手チームが継投に入ったりといろいろな展開があるなかで、試合展開を見据えた戦術や具体的に選手を動かす作戦が絡んでくるんです。
相手が仕掛けてきた時、いかにその手を封じるか。さらにその上をいけるのか。代打や代走を送ることもそうですし、スタメン以外のベンチのメンバーを含めてどういった戦術を駆使していくかが大事です。1990年代には、右の代打であれば町田公二郎、左の代打であれば浅井樹といったレギュラークラスの選手が代打に控えていましたし、代走や守備固めなど、それぞれの役割を持った選手がベンチにいましたね。
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