【プロ野球】広岡達朗が語る3人の新監督 「今の時代に合っている」と池山監督を絶賛 サブロー監督のベンチ騒動には... (3ページ目)
これだけ離脱者が続出してしまえば、さすがに打つ手も限られてくる。だからこそ、思いきった若手起用に踏み切ることができ、その若手たちも期待に応えたことで、DeNAは4月を勝率5割で終えることができたのだろう。
ただし、指揮官の迷いがチーム全体に伝わってしまえば、若手のモチベーションは一気に下がる。だからこそ、選手たちにも「チームがどこを目指しているのか」が見えるような指揮を執り、土台づくりを進めていくことが重要になる。
池山監督と同じく、相川監督もまた優秀なモチベーターであることを期待したい。
【あの行動は余裕がない証拠だ】
そして、パ・リーグ最下位に沈むロッテの新監督・サブローについて話が及ぶと、広岡は苦々しい表情を浮かべながら言葉を続けた。
「前任の吉井(理人)は、メジャーでしっかり学んできたこともあって、マネジメントを重視し、選手の自主性を尊重したチームづくりを進めていた。だが、結果は出なかった。そこで、後任のサブローはメンタルトレーナー制度も廃止し、気合いや根性を重視する"昭和型"の指導へ舵を切った。別に、昭和の指導法が悪いと言いたいわけじゃない。厳しさはどんな時代でも絶対に必要だし、選手を伸ばすにはアメとムチの使い分けが大事だと思っている。ただ問題は、そのやり方だ」
1950年代半ばから本場アメリカの野球をつぶさに見続け、合理的かつ組織的なメジャーリーグの運営手法に強い影響を受けてきた広岡だけに、吉井が目指していたマネジメント型のチームづくりには、一定の理解を示していた。
とはいえ、広岡は「日本の野球はメジャーの真似ばかりしている」と一刀両断する。日本野球のよさは、"礼に始まり礼に終わる"という武士道にも通じる精神性にあるというのが持論だ。だからこそ、「自己鍛錬を怠ってはいけない」と、広岡は今も口酸っぱく説いている。
「(4月12日の西武戦、9回二死の場面で)ベンチ内で、監督のサブローが、バッテリーの意見を聞こうとしてベンチを出ようとしたピッチングコーチの黒木(知宏)の袖を強く引っ張り、制止したシーンが話題になった。だが、あんなものはチーム状態がよければ、どうということはない。結局、負けが込んでいるからこそ、メディアが面白がって騒ぎ立てているだけなんだよ」
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