高木豊が走塁センスの高さに驚いた「上宮高校出身」の意外な2人とは?足は速くないが「野球をよく知っている」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

――ご自身も、現役時代は相手の心理を読むことを意識していた?

高木 僕の場合は常にマークが入っていたので、心理を読むというよりもバッテリーとの駆け引きでした。あと、失敗も多かったんです(盗塁数:321、盗塁死:178)。この失敗の数は今では考えられない数字だと思いますが、とにかく強引に「走れ」という指示が出ていたんですよ。「スタートを切れなかったら試合に使わない」とかね。アウトになってもいいからチームに勢いをつけろということだったんでしょう。

 そういうやり方もわかるんですけど、もうちょっと慎重にやっていれば成功率もよかっただろうな、という思いはあります。だけど、相手にとってはすごく嫌だったみたいですね。達川光男(元広島)さんに聞くと、「大洋(横浜)戦か......。走ってくるだろうな」という気持ちになって、それだけで嫌だったと言っていましたから。

元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

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