柳田悠岐×吉田正尚のスラッガー対談。互いの印象や来季の目標、期待する若手選手などを語りつくした (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • photo by Sankei Visual

【学生時代の思い出や苦労】

 この日のイベントでは、参加したファンから寄せられた質問に両選手が回答。野球少年の悩みや学生時代の想い出など、その内容は多岐に渡った。

――吉田選手は右利きですが、左打者になるきっかけは?

吉田 3歳上の兄や、(自分が)小学校時代のスーパースターだった松井秀喜さんやイチローさんが、左バッターだったことが大きいと思います。気づいた時には左打席に入っていました。

――柳田選手も「小学生までは右打者だった」そうですが、左打者への転向は難しくなかったですか?

柳田 「上手くなりたい」という気持ちで練習すれば、打てるようになりますよ。練習あるのみです!

――今、中学で野球をしています。体格が小さいのですが、吉田選手のように遠くに打球を飛ばすにはどうすればいいですか?

吉田 「飛ばす」ことを諦めずに、目の前のやるべきことに集中することが大切です。体格のハンデはあるかもしれませんが、日々の練習をこなしているうちに体が追いついてくるので、あまり気にしすぎてはいけない。今、出来ることからしっかりやりましょう。

――来春から大学生になるのですが、4年間をどのように過ごせばいいでしょうか?

柳田 個人的に、これまでの33年の人生の中で大学時代が一番楽しい時間だったと思っています。今は大々的には難しいかもしれませんが、仲間と飲み会をしたり、最高の思い出の詰まった4年間でした。同じようにたくさんの友達を作って、楽しく過ごしてほしいです。

――吉田選手は、高校時代にどのような練習をされていましたか?

吉田 (敦賀気比)高校時代は毎日の練習が本当にきつかったので、絶対に戻りたくないですね(笑)。福井県は雪が降る日も多いので、グラウンドが使えない日にはバットを振り込んだりしながら甲子園を目指していました。

――続けて吉田選手に質問です。シーズン中、どのようにモチベーションを維持していますか?

吉田 長いシーズンは、いい時も悪い時もあるので、一つひとつ気にしていたら大変です。打撃は失敗がほとんどですし、完璧を求めすぎるとかえって自分のことを苦しめてしまう。心のメリハリや気持ちの切り替えが大切だと思います。

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