2019.08.07

石川雅規「全盛期はまだまだこれから」。
投球術に詰まったプロの凄み

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 プロ18年目、ヤクルト・石川雅規の「あくなき探求心と向上心」には、すごさを通り越して感動すら覚える。今シーズン、ここまで(8月6日現在)16試合に登板して4勝5敗、防御率3.57。石川自身は「まだ4勝で、負けが先行しています。先発として本当に物足りないと感じています」と話すが、ピッチングには数字からは知ることのできない”プロの凄み”が詰まっている。

 今年2月の春季キャンプ(沖縄・浦添市)で、石川はこう語っていた。

「ポジションって与えられるものじゃないからね。ほぼ同じ力のなかで争うのであれば、チームは若い選手を使いたいとなるのは当たり前だと思っている」

 この時点で、先発ローテーション入りはまったく不透明だった。

ここまでプロ通算167勝をマークしているヤクルト石川雅規 そしてローテーション入りしている今、あらためてこの時の言葉について聞いてみた。

「先発ローテーションは、勝負して奪い取るものですからね。これはプロに入団した時から “核”としてあるもので、ある程度の結果を残していた頃でもそうでした。今、僕は40歳になろうとしているので、その気持ちはよりいっそう強くなっています」

 石川は開幕2戦目の阪神戦(京セラ)で先発し、黒星スタートとなったものの5回を1失点、8奪三振の好投を見せた。ここまで先発投手としてチーム最多タイの4勝を記録し、10試合以上に先発した投手のなかで防御率はトップ。登板数、インニング数は小川泰弘に次ぐ位置にいる。

「とはいえ、疲労を考慮してもらっていることもあると思いますけど、中10日があったり、抹消も何度かありますからね。十分に信頼を得られていないと感じる部分はあります。先程も言いましたが、まだ4勝で、負けも先行しています。

 ただ防御率に関しては、低いにこしたことはないので、ここまではうまくいっていると感じています。粘りながら、なんとか失点を少なくできている。もうシーズン後半になりましたが、これから登板する試合はすべてに勝ちがつくピッチングをして、対戦相手はもちろん、ウチの若い選手とも勝負していきたい」