同じ高校出身、先輩VS後輩の行方。そこには数々のドラマが生まれる (2ページ目)
◆大阪桐蔭高校の先輩後輩対決①
球宴の舞台で真っ向勝負
中田翔(2007年度卒) VS 藤浪晋太郎(2012年度卒)
打数:7
安打:1
打点:0
三振:2
打率:.143
2013年シーズン、日本ハムの大谷と並ぶ注目ルーキーだった藤浪は、交流戦で先輩である日本ハムの中田と初めて対決。1打席目にいきなり二塁打を打たれるも、2打席目、3打席目はともにサードゴロに抑えた。翌2014年の交流戦でも、中田は藤浪の前に4打席ノーヒット。後輩の藤浪に軍配が上がった。
公式戦以外では、2013年のオールスター第2戦での対決が印象深い。藤浪が中田に投じた初球は、高めに大きくそれるスローボール。これは同校の先輩であり当時阪神でチームメートだった西岡剛(現・栃木ゴールデンブレーブス)の指示だったが、2球目もキャッチャーの中日・谷繁元信のリクエストで同じように大きく外れるボールを投じた。これに中田が激怒(のふりを)し、マウンドに向かうところを谷繁が制すという、コントのような一幕が展開された。その後、全球ストレートの真っ向勝負を挑んだ藤浪は、みごとに中田を空振り三振に切って取り、球宴でも後輩の勝利となった。
◆大阪桐蔭高校の先輩後輩対決②
かつてのバッテリーが対戦
藤浪晋太郎(2012年度卒) VS 森友哉(2013年度卒)
打数:0
安打:0
打点:0
三振:0
打率:.000
藤浪が大阪桐蔭時代にバッテリーを組んでいたのが、1学年下の森友哉。藤浪は2012年のドラフトで阪神に進み、森は翌年に西武に入団したが、2人の公式戦対決はなかなか実現せず、結局2018年6月3日とかなり後になってからだった。この試合、藤浪が6回1アウト一・二塁のピンチを迎えたところで森が代打で登場。元バッテリー同士の対戦となり盛り上がったが、結果は四球で藤浪はここで降板となった。残念ながら、これ以降公式戦では対戦していない。
オープン戦では、2015年3月6日に初対決を迎えている。この打席で藤浪が投じたボールは全てストレート。真っ向勝負で後輩をレフトフライに打ち取った。他にも、藤浪と森は2015年オールスターで対戦し、ここでも藤浪が森を打ち取っている。ちなみに、この試合では森以外にも浅村栄斗(当時西武)と中村剛也(西武)、中田翔、といった大阪桐蔭の先輩たちとも対戦したが、パーフェクトに抑える好投を見せた。
2 / 4