斉藤和巳が断言。「ソフトバンク優勝の立役者は唯一無二のサファテだ」 (4ページ目)

  • 高橋博之●文 text by Takahashi Hiroyuki
  • photo by Kyodo News

「石川柊太の存在は強みですね。育成から昨年、支配下登録をされた選手で、シーズン当初はブルペンを任されていました。交流戦から先発ローテーションに入りましたが、9月5日、14日と再び中継ぎとして投げています。おそらくポストシーズンを見越しての起用でしょう。先発でも中継ぎでもどっちもこなせるピッチャーがいるのは、チームとして本当にありがたいことです」

 斉藤氏のなかで今シーズンのMVPは誰かと尋ねると、間髪入れず即答した。

「ソフトバンクで唯一、代わりの利かない選手がサファテです。もし彼がいなかったら、優勝できたかどうか......それぐらいサファテの存在感は大きい。チームの勝利の半分以上に貢献して、防御率も0点台。これほど信頼感のあるクローザーはほかにいません。彼がいたからこそ思い切った采配も可能になったでしょうし、ゲームプランも立てやすかったと思います。個人の成績だけでなくチーム全体への影響力を考えても、サファテしかいません」

 CSファイナルステージは1018日から始まる。そこを勝ち抜けば、28日からは日本シリーズが始まる。

「昨年の悔しさを持っていると思いますし、日本一しか見ていないと思います。もちろん、12球団一と言えるだけの戦力を持っていますし、普段通りの戦いができれば可能性は高いと思います。ただ、短期決戦は何が起こるかわかりません。もう一度気を引き締めて、短期決戦に臨んでほしいと思います」

2年ぶりの日本一へ、ソフトバンクの戦いはまだまだ続く。

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