イチローを差し置いてオールスター初出場する「無名の外野手2名」 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 今シーズンはサードからレフトにコンバートされ、相手投手によって変更される「プラトーン」での起用で開幕を迎えました。ところが5月に入ると突如、1ヶ月で11本ものホームランを放ち、誰も予想しなかった大ブレイクを果たしたのです。結果、レフトの定位置をがっちりと確保し、栄えあるオールスターゲームに初選出。さらに、ホームランダービーにも出場することになりました。

 大爆発した要因について、レッズのブライアン・プライス監督は、「決してアプローチを変えず、ホームランを打つことを心がけているから」と分析。持ち前のパワーが結果に結びつくようになったことで、雑だったボールの見極めもよくなるといった相乗効果も生んでいます。

  デュバルの出身地は、レッズの本拠地シンシナティからクルマで2時間足らずで着けるケンタッキー州ルイビル。まさかの大ブレイクに、地元ルイビルでの人気は跳ね上がりました。ただ、全国的な知名度はまだ低いため、ファン投票では伸びずに監督推薦での選出となりました。無名のレギュラー1年目選手が大舞台でどれほどのパワーを発揮するのか、ぜひ注目してください。

 そしてもうひとり注目している外野手とは、フィラデルフィア・フィリーズのオデュベル・ヘレーラという24歳です。2008年、ベネズエラ出身のヘレーラは当時16歳でテキサス・レンジャーズと契約し、ショートのポジションでメジャー昇格を目指していました。

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