【高校野球】「こんな2年生がいたのか!」 190センチ大型野手、192センチ左腕...地方大会で見つけた"来年の主役候補" (4ページ目)
平野光星(静岡/捕手/183センチ・90キロ/右投右打)
今夏は、名実ともにチームの大黒柱として、ものすごく頑張っていた。ただ、頑張りすぎて空回りしているように見える場面もあり、そこは惜しかった。大会前から「大器」「逸材」と報じられてきた。だからこそ、4番としてそれらしい強打、長打を見せなければ──。そんな気持ちが先走ったのか、体が突っ込み、インパクトでボールとの距離を取れずに打球が飛ばない場面もあった。守っても、走られる場面が目立った。ただ、彼のポテンシャルはこんなものではない。今夏は、貴重な勉強の時間だったはずだ。秋以降の飛躍に期待したい。
濱惺也(浜松開誠館/捕手/185センチ・78キロ/右投右打)
「打」と「守」の落差が興味深い捕手だ。スピードのない投手を相手に、しっかり我慢して呼び込み、姿勢を崩さず広角へ「ヒットになるような打ち方」を実践する。決して力任せにはならない。それでも、ゴロ打球の勢いだけで相手内野手を圧倒できる。縦の変化球をコンパクトに振り抜き、左翼100メートルのフェンスを軽々と越える一発を放ちながら、ガッツポーズなどせず、平然とダイヤモンドを一周してきた姿もすがすがしかった。一方、捕手としてのキャリアがまだ浅いのか、スローイングにはぎこちなさを感じる。ただ、このあたりは経験を積むほどこなれてくる部分だろう。ひと冬を越したあたりで、グッと「捕手らしく」なってくることを楽しみにしたい。
今夏、足を運んだほかの地域にも、ここに挙げたかった2年生は数多く点在している。この先どこかで、彼らについても触れられる機会を楽しみにしたい。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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