【夏の甲子園2026】聖隷クリストファー・高部陸の「2回加速する」規格外のストレート それでもプロではなく大学進学を選ぶ理由 (3ページ目)
本人が望めば、今秋のドラフト会議での上位指名は確実だったはずだ。それでも、大学進学にこだわる理由はどこにあるのか。そう尋ねると、高部は涙の乾いた瞳をこちらに向けて、こう答えた。
「プロでの4年間と大学での4年間を比べた時に、もしかしたらプロではレベルの高さに負けてしまうかもしれないと感じました。まずは大学での4年間ですべてにおいてレベルアップして、プロ1年目から活躍できるような選手になりたいと思って、大学進学を選びました」
続いて、大学4年間での課題について聞かれると、高部は「変化球です」と即答した。
「決め球にできるような変化球もなくて、今日のような強い相手になると真っすぐに頼ってしまうところがあるので。その点で4年間かけて成長したいです」
プロに進む道はひとつだけではない。甲子園という大舞台で鮮烈な印象を残し、高部陸は新たな道へと歩み出そうとしている。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
フォトギャラリーを見る
3 / 3






















