【夏の甲子園2025】現地取材記者5人が選ぶ大会ベストナイン前編 聖地を沸かせた珠玉の名プレーヤーたち (4ページ目)
遊撃手は、各チームに好守のショートがずらりと顔を揃えるなかから、前後左右に軽快な動きで見る者をうならせた日大三・松岡翼を選んだ。
外野手は、ハンディを乗り越えて躍進・県岐阜商の象徴となった横山温大は、ワイドショーなどが騒ぎに騒いだことで、辟易した向きもあろうが、本当にいい選手だった。今大会を代表する選手として外せない。
2人目は、日大三の3番・本間律輝。後ろを打つ4番・田中諒が打ちまくる一方、準決勝までは調子が上がらなかったものの、芯でとらえたときの打球スピードは群を抜いていた。
3人目は岡山学芸館の2番ライト・藤原颯大。初戦の松商学園戦では2安打1四球で出塁し、3度ともホームに生還。3対0で勝ったチームの全得点を記録した。まるで陸上短距離選手かのようなランニングフォームでダイヤモンドを駆け抜けた。まだ2年生。50メートル走6秒1の自己ベストを来年までに更新し、甲子園に戻ってきてほしい。
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