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【高校野球】東海大甲府の注目左腕・鈴木蓮吾、無念の初戦敗退もスカウトに証明した「素材力の高さ」 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

【試合後に明かした意外な課題】

 スカウトは高校生を見る際、今の姿だけを評価するわけではない。フィジカル面で進化の余地を残す鈴木は、将来性を高く評価されるはずだ。

 身長177センチ、体重70キロ。特に上半身は厚みが乏しく、まるで中学生のような細腕である。高校入学時点では、体重が59キロしかなかったと鈴木は明かす。

「食べても食べても太れなくて。汗をかいて、すぐに減っちゃうんです」

 もしプロ野球選手になれたら、何が課題になると思うか。そう尋ねると、鈴木は意外な部分を課題として挙げた。

「自分は試合前に緊張しがちなので......。高校野球の初戦で緊張しているようだったら、プロで観客が大勢いるなかでは投げられないと思います。落ちついて投げられるようにしていきたいです」

 夏は暑く、冬は寒いことで知られる甲府盆地。この日、甲府市の最高気温は35度に達した。最後に「甲府の暑さに慣れましたか?」と尋ねると、鈴木は苦笑を浮かべながらこう答えた。

「暑さにはだいぶ慣れたんですけど、それでも、まだ暑いな......という感じがします」

 本格的に暑さが増してくる前に、終わってしまった鈴木の夏。くすぶった思いは、次のステージで晴らすしかない。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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