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楽天ドラ1の宗山塁、野球引退の清原正吾ら、ドラフトを賑わせた東京六大学の選手たちが最終戦後に残した言葉 (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi

【DeNA2位・篠木は大島公一監督に感謝】

 その宗山の印象を「対戦していて一番楽しかった相手」と語ったのは、DeNAから2位指名を受けた法政大の右腕・篠木健太郎だ。

 最速157キロの速球とスライダーを武器に、2年生の春から先発で起用された篠木の大学4年春までの通算成績は11勝(10敗)、防御率2.16。2023年の春には最優秀防御率(0.68)も獲得した。

 明治大の田中武宏監督も「下級生の頃のようにボールが暴れなくなって、しっかりゲームを作れるようになった」と成長を語る右腕は、大学生活のラストシーズンを前に「エースとしてマウンドを守り続ける姿を見せたい」と意気込みを語っていた。

 今季からチームを率いる大島公一監督(元オリックスなど)に頼み込み、秋のリーグ戦ではカードの初戦と、1勝1敗になった時に勝ち点獲得をかけて行なわれる3戦目に登板。打順では7、8番と下位打線に入りながら、10月14日の東京大戦では決勝タイムリーを放つなどチームを牽引した。

「(監督が)『大丈夫か?』と心配してくださるなかで、自分でもいろいろな制限をかけながら、どちらの試合も勝ちたいと思って投げていました。残念ながら優勝はできませんでしたが、投げさせてもらえたからこそ知れたことがたくさんあるので、大島さんに感謝しています」

 篠木の大学生活最終登板は、11月3日の明治大戦だった。宗山との対戦は3打数0安打2四球と安打は許さなかったものの、7回に集中打を浴び、3失点で敗戦投手に。8試合を投げて3勝(2敗)防御率2.59の成績でシーズンを締め括った。

「4年間でたくさんのことを学ばせてもらいましたし、自分としてはこの野球人生で大きな経験になったので、これからに活かしていきたいなと思いますし、次の世界でも負けることなく、一歩一歩頑張っていきたいです」

 さらなる成長に胸を膨らませる右腕は、クライマックシリーズや日本シリーズで圧倒的な強さを見せ、26年ぶりの日本一を手にしたDeNAに新たな風を吹き込む。

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