昨夏甲子園優勝の慶應・丸田湊斗が語る、プロ入りと目指す人物像「いい教育者になりたい」の真意とは?
昨夏、107年ぶりに高校野球の頂点に輝いた慶應高。自主性を重んじた「エンジョイ・ベースボール」で高校野球界の常識を覆してきた同校にあって、「慶應のプリンス」とひと際注目を集めていたのが、丸田湊斗だ。現在は慶應大野球部に所属する彼の大学生活に迫る。
昨夏、慶應高の甲子園優勝メンバーで現在は慶應大でプレーする丸田湊斗この記事に関連する写真を見る
【六大学野球の球威にずいぶん悩んだ】
ーー大学生活には慣れましたか?
丸田湊斗(以下同) まあ慣れたと思います。野球部で言うと、高校も学年に40人くらいいたからけっこう多かったですけど、大学はスタッフを含めると全部で200人近くいる大所帯だから練習の規模が違うのが大きな差だと感じました。
あとは基本リーグ戦で、負けても次があるっていうのは新鮮でした。負けた瞬間にベンチ裏で先輩たちが「明日だ、明日」って切り替えの声を出しているのはトーナメントにはないなと。
野球というスポーツの特性上、3割打っていいバッターって言われるくらい不確定なもので、リーグ戦が合っているって意見が多いのもごもっともだと思いました。
ーー甲子園優勝から鳴り物入りでの入部になったかと思います。
優勝メンバーが入部したとニュースにもなったりして若干プレッシャーはありましたけど、特別扱いされるわけでもないので大丈夫でした。
ーー練習量は高校時代に比べてどうですか? 慶應高は全体練習の短さがメディアで取り上げられることもありますが。
実際はそんなことないですよ。全体練習4時間プラス個人練習がありましたから。でも大学生のほうが授業の兼ね合いによっては時間的な余裕はあるので、練習量も多くなります。
ーー東京六大学春季リーグは1年生でメンバー入りして5試合でスタメン出場し、打率は.286(14打数4安打)でした。
ずいぶん悩みました。高校生に比べて投手の球速も速いし、それ以上に球威をすごく感じます。春のリーグ戦ではまだ押されていたので、秋のリーグ戦にはしっかり対応したい。
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著者プロフィール
武松佑季 (たけまつ・ゆうき)
雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。