山本昌がプロ適性を診断「甲子園で熱投した11人のエースたち」 (11ページ目)

  • 菊地高弘●構成 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

山本昌氏も「勝てる投手」と絶賛した常総学院の鈴木昭汰山本昌氏も「勝てる投手」と絶賛した常総学院の鈴木昭汰鈴木昭汰(茨城・常総学院/176cm・77kg/左投左打/ベスト8)

スピードガンの数値は130キロ台ばかりですが、プロでもやれる可能性を持った「勝てる投手」です。コントロールが良く、変化球でもストライクが取れる。中学時代からU-15日本代表だったそうですが、その経験と自覚がピッチングににじみ出ています。球速がないといっても、今の段階で僕のプロ時代よりも速いですしね(笑)。プロの練習で体が大きくなってスピードが出てくれば、さらに大化けするかもしれませんよ。

 以上、11投手について語らせていただきました。

 これは僕の持論なのですが、結局は「上のレベルに行って、どれだけ伸びるか?」がすべてです。プロに入れば横一線、アマチュア時代の実績など関係ありません。プロでの練習や環境に慣れることができれば、どの投手がスーパーエースになってもおかしくありません。僕は今回挙げた投手の中から、いずれプロで2ケタ勝てる投手も何人か出てくると思います。

 もし自分が監督として誰か一人指名できるとすれば? そうですね......、藤平くんか寺島くんかな。藤平くんの潜在能力の高さ、寺島くんの先述したようなラインの使い方は素晴らしいものがありますからね。

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