2014.12.29

【自転車】片山右京「地図制作会社がTeamUKYOを支える理由」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第37回】

 選手のユニフォームを彩る、大小様々に散りばめられたスポンサーロゴ――。TeamUKYOをスポンサードしている企業のひとつに、国内最大手の地図情報会社『ZENRIN(ゼンリン)』がある。彼らはなぜ、自転車ロードレースチーム、そしてTeamUKYOをサポートしているのか、話を聞いてみた。

(前回のコラムはこちら)

TeamUKYOのユニフォームの中でも目立つ「ZENRIN」の文字 TeamUKYOで活動する選手たちの姿を眺めたとき、大きく目に飛び込んでくる文字がある。彼らのユニフォームの胸に大書されている、『ZENRIN(ゼンリン)』という6文字のアルファベットだ。この文字は、胸部と同様の大きさで背中にも配置され、両袖や太もも部分にも記されている。

 おそらく、特別に勘が良い人ではなくとも、この文字を目にした人の大半が、「ああ、あのゼンリンか」と思い当たるのではないだろうか――。そう、これは国内最大の地図制作企業『株式会社ゼンリン』のロゴだ。同社広報室長の寺本広幸氏によれば、同社のブランドネーム浸透率は日本国内ではおそらく80~90パーセントになるだろう、という。

 ゼンリンと、TeamUKYO代表・片山右京の交流の起源は、1990年代後半にさかのぼる。片山がF1を引退してル・マン24時間レースに参戦していた時代、当時副社長だった林秀美氏(現顧問)と意気投合し、それ以来、現在に至るまでゼンリンと片山右京は、スポンサー企業と選手・チーム代表という枠組みを超えた強い絆(きずな)で結ばれている。ちなみに、片山が2002年のダカールラリーに参戦した際には、林氏がナビゲーターを務めている。

 ゼンリンがTeamUKYOを応援する理由は、企業名の認知やブランドイメージ向上など、通常の広報・広告活動に加え、企業内部の士気向上という狙いもあるという。