宮里藍に宮司愛海が聞く。渋野、古江、笹生ら女子ゴルフ界の今 (5ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

宮司 どのスポーツでもそうだと思いますが、年々、進化していくものなんですね。

宮里 ドライバーにしても、ボールにしてもそうですが、用具の進化はすごく大きい。でも、それにプラスして、フィジカルに対してのアプローチを見ても、私がプロになった頃は、ゴルファーのフィジカルトレーニングにはまだまだ確立した情報が少なく、ただ体をケアすることがメインだった気がします。それが、ここ10年くらいの間に大きく変わって、みんなフィジカルトレーニングも取り入れるようになりました。もう私の時代とは全然違うなと思いますね。

宮司 スポーツ科学の進歩が後押ししているわけですね。

宮里 それが大きいし、大事だと思います。ゴルフというのは、たとえば、スピン量だったり、フェアウェーキープ率、リカバリー率、パーセーブ率とか、常に数字がつきまとうものなので、それに対してスポーツ科学的要素をうまく取り入れていけば、さらに進んだ時代になっていくでしょうね。

宮司 宮里さんは、東京オリンピックのゴルフ会場である霞ヶ関カンツリー倶楽部でプレーされたことはあるのですか?

宮里 もう高校生のときなので、すっごい前です(笑)。10年前? いや、もう20年前だ! 怖っ(笑)。確か、日本ジュニアゴルフ選手権でした。

宮司 どんな印象のコースでしたか?

宮里 コースが改修されたので、今はまったく変わったと思うんです。

宮司 そうなんですね。

宮里 でも、雰囲気はすごく素敵なコースですよ。松がたくさんあって、きれいなコースという印象があります。

宮司 どんなタイプの選手に合いそうですか?

宮里 海外ツアーのコースに比べると、日本のゴルフ場はすごく狭くできているんですよね。だから、単純ですけど、"曲がらない選手"が有利になるとは思います。開けているコースが多いアメリカなどと違い、日本は視覚的にすごく狭く感じるコースが多いので、ティーショットにかかるプレッシャーは海外のコースより大きいと思います。

宮司 やり慣れている日本の選手にとっては、有利ですか?

宮里 だと思います。芝の感じも全然違うので、そこも有利だと思いますね。

宮司 すると、メダルの可能性も?

宮里 かなりありますね。というのも、日本でやること自体が絶対的にプラスになると思っているので。ゴルフ場を離れても、選手たちは自分のペースでストレスなく過ごせると思いますし、オリンピックとはいえ、ゴルフ場へ行ってしまえば、いつもの自分のスイッチに切り替えて普段のルーティーンでやれると思うので、そこはすごく期待しています。

PROFILE
宮里藍(みやざと・あい)
85年6月19日生まれ。沖縄県出身。
フジテレビの『東京2020オリンピック』
アスリート・メーンキャスター。

宮司愛海(みやじ・まなみ)
91年7月29日生まれ。2015年フジテレビ入社。
福岡県出身。血液型:0型。
スポーツニュース番組『S-PARK』のメーンキャスター。
スタジオ内での番組進行だけでなく、現場に出てさまざまな競技にふれ、
多くのアスリートに話を聞くなど取材者としても積極的に活動。

■フジテレビ系 スポーツニュース番組『S-PARK』
毎週土曜日 24時35分~25時15分
  日曜日 23時15分~24時30分

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