世界記録よりもメダルを。
競歩・鈴木雄介選手がこだわる調整の極意

『webSportiva』をご覧の皆様、はじめまして。TBSアナウンサーの古谷有美(ふるやゆうみ)です。このコラムでは、私がアスリートの皆さんを取材したときのエピソードや、選手たちの素顔、試合や番組中継の舞台裏などをお伝えしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします!

 8月22日には、北京で世界陸上が開幕しました。TBSでは連日、大会の模様を中継していきます。私は現地から選手の活躍をお伝えします! 

20km競歩の世界記録保持者、鈴木雄介。昨年のアジア大会では銀メダルを獲得 photo by AFLOSPORT20km競歩の世界記録保持者、鈴木雄介。昨年のアジア大会では銀メダルを獲得 photo by AFLOSPORT 今大会、私が注目している選手のひとりが大会2日目(23日)の男子20㎞競歩に出場する鈴木雄介選手です。

 鈴木選手は3月に1時間16分36秒の世界記録をマークした金メダル候補。私が初めてインタビューさせてもらったのは、2年前の世界陸上モスクワ大会の直前でした。その頃は競歩という競技をまだあまり知らなかったため、まずは競歩とはどんなものかを教えてもらおうと、私も一緒に歩いてフォームを見てもらいました。

 そして今回の大会前は、7月に私の地元・北海道で合宿を行なっていた鈴木選手を訪ねました。昨年のワールドカップ4位やアジア大会2位で「メダル争いができる手応えをつかんだ」という鈴木選手は、世界記録も出して自分の勝ちパターンが見えてきていると、着実に何かをつかんでいるようでした。

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