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世界一のSBを目指す長友佑都選手の新たな野望

 10月のセルビア戦、ベラルーシ戦で連敗したザックジャパン。来年6月のW杯本大会まで、残されている時間はあと7カ月ほどです。これから先の試合は非常に貴重な戦いになりますが、次の対戦相手はどちらもW杯優勝候補と言われているオランダとベルギー。この強豪との連戦を日本代表がどう戦うのか、また、どこまでできるのかとても楽しみです。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita 今回、私が注目しているのはインテル所属の長友佑都選手です。今シーズンのインテルは現在首位ローマとの勝ち点差7の4位(12節終了時点)。先日、長友選手を取材したときにお話しされていたのは、今季からインテルを指揮するマッツァーリ監督の「戦術や指示がとても参考になる。チームの雰囲気もとてもいい」ということでした。

 また、今季のインテルは3バックを採用していることもあり、長友選手はサイドバック(SB)ではなく、ひとつ前のMFのポジションで起用され、ゴール前に飛び出していくシーンが増えました。持ち前の攻撃力を存分に発揮してここまで3ゴールを決めています。そのいい流れを16日のオランダ戦、20日のベルギー戦(現地時間19日)につなげてほしいと思います。

 私が初めて長友選手を取材したのは2008年。当時、長友選手はFC東京所属で、インタビューしたときの「家族を守って、養っていくためにサッカーをしている」という言葉がとても印象に残っています。

 当時、長友選手は五輪代表として出場した北京五輪で3戦全敗して帰国した直後でした。しかしその後、その悔しさをバネにして日本代表に定着すると、2010年W杯南アフリカ大会に出場。安定感のあるプレイを見せ、カメルーン戦ではエースキラーとしてエトー選手をマークして抑え、勝利に貢献しました。そうした活躍が評価され、大会後にはイタリアセリエAのチェゼーナに移籍したのです。

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