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【競輪】石原颯がGⅠ初制覇 犬伏湧也の「恩返し」で四国勢連続V 決勝前には恩人・寺崎浩平から「圧」も (3ページ目)

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ウイニングランで手を挙げて歓声に応える石原 photo by Manabu Takahashiウイニングランで手を挙げて歓声に応える石原 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る

スランプからの脱出

 四国勢の実力は多くの猛者たちが認めるところ。阿部力也に「あの3人はやばい」と言わしめ、前回のGⅠ(オールスター競輪)では「バケモン(化け物)ぞろい」と舌を巻く選手もいたほどだ。

 その3人のひとり、石原は現在26歳。競輪界では若手の部類で、プロデビュー7年目でのGⅠタイトル獲得だけに、順調に階段を上ってきたように見えるが、その過程ではスランプに陥っていた時期もあった。

 2022年頃から落車が続き調子を落としてしまっていた。そんな時に頼ったのが、同期の寺崎だった。すでに近畿地区の将来を担う若き才能として注目を集めていた寺崎から、こうアドバイスを受けた。

「ワットバイク(室内トレーニングバイク)で30秒、全力で漕げ」

 石原は藁にもすがる思いで、1日に4本、30分ほどのインターバルを空けての全力ペダリングを毎日実行した。その結果、少しずつ調子を取り戻し、2024年、2025年にS級で年間最多勝を獲得。2026年8月のオールスター競輪ではGIで初めての決勝を経験し、今回のGⅠ初優勝につながった。

 その寺崎から今回の決勝前に、「『今日タイトルを獲れなかったら一生獲れないぞ』と圧をかけられた」と石原は笑う。前日の夜は思いのほかぐっすり眠れた石原だったが、寺崎のひと言で「逆に緊張した」と言い、スタート直前の発走機では胸に左手を当てて大きく2度深呼吸をして、プレッシャーで押しつぶされそうな心を落ち着かせていた。

 石原の言う「周りには感謝しかない」という言葉には、こうした仲間たちへの思いも込められていたのだろう。

石原と同期の寺崎浩平 photo by Manabu Takahashi石原と同期の寺崎浩平 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る

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