日本競輪選手養成所が候補生募集 新所長の神山雄一郎が語る競輪の奥深さと向いている人の資質とは (2ページ目)
親身になって候補生たちの質問に答える神山所長この記事に関連する写真を見る
養成所では人間形成にも注力
――養成所には充実した施設がありますが、どのようなところが魅力ですか。
333mと400mのバンク、250mの室内バンクが敷地内にすべてそろっているところが、大きな魅力です。体育館でウエイトトレーニングもできますし、候補生たちが寝泊まりする宿泊施設もあります。豊かな自然に囲まれているこの環境もすばらしいです。また現在工事を行なっていて、約2年後にはさらに充実した養成所に変貌を遂げることになっています。静岡県の伊豆・修善寺にある日本競輪選手養成所この記事に関連する写真を見る
333mバンクでのトレーニング風景この記事に関連する写真を見る
――指導にあたって大切にしている教育理念はありますか。
「克己、誠実、親和」の三本柱です。養成所の約10カ月間のなかで、しっかりとした人間形成ができるように、人としての教育は大事にしているところです。また競輪は公営競技ですので、公正、安全という面では厳しく指導をしていますが、候補生からの質問に関しては100%答えていきたいと思っています。私も含め教官同士で連係をとりながら、候補生のためになるように努めています。
法律関係や人間形成にもつながる講義を行なうこの記事に関連する写真を見る――養成所でのスケジュールを教えてください。
午前中には学科の授業が多く、自転車競技法を学んだり、外来講師の方を呼んで、SNSの取り扱い、マスコミ対応、選手の社会貢献、メンタルトレーニング、スポーツ栄養学などを学んだりします。午後は基本的に自転車のトレーニングが多く、ジムトレーニングを組み合わせながら1週間のメニューを組んでいます。休みは土曜日の午後から日曜日となります。候補生によっては自主トレができる時間なので、そこを練習にあてる候補生もいます。
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