フランクフルトが11月に浦和&G大阪と対戦。長谷部誠は「うちはEL優勝チーム。それはしっかり見せたい」と意気込む
11月の対戦を心待ちにしている長谷部誠。MCはJリーグの野々村芳和チェアマン
長谷部誠が凱旋試合
長谷部誠が「大きくなって帰ってきます」との言葉を残し、浦和レッズからブンデスリーガに挑戦して14年。数々の実績を重ね、名門フランクフルトの顔となった長谷部の凱旋試合がついに決定した。同チームの一員として11月に来日し、16日(水)に埼玉スタジアム2〇〇2で浦和レッズと、19日(土)にパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と対戦する。
この凱旋試合決定を記念して、大会を主催するスカパーJSATが7月26日に都内で記者会見を開催した。8月5日(金)のブンデスリーガ開幕に向けて最後の調整を行なっている長谷部は、この会見にオンラインで参加。野々村芳和JリーグチェアマンのMCのもと、ブンデスリーガ挑戦の道のりや海外で戦っていく上で必要なことなどを語った。
浦和ではボランチとして攻守にアグレッシブに動き回る選手で、ドリブルからシュートを決めることもあったが、ブンデスリーガではそのドリブルを封印。「ボールを失う場面が多くて、渡独から1~2か月で通用しないことを見極めた」とその理由を語った。
またドイツで成功するための秘訣について、「ポジションによってプレースタイルを変えていた。自分の強みを出そうというよりは、チームが勝つためにはどうしたらいいか考えてきた」とアピールに必死な海外選手のなかで、独自のスタイルを身につけたことが、今につながっていると話し、「ベクトルを自分に向けて、置かれた状況をどう打開するかを、主観・客観の両方で見られるパーソナリティが必要」と長谷部らしいインテリジェンスあふれる言葉を口にした。
そして最後に11月のジャパンツアーの意気込みを語った。
「浦和のサポーターの前でプレーするのは特別なこと。その機会を与えられたことは感慨深い。そしてガンバ大阪とは常にライバル関係にあった。僕はまだ新しい吹田のスタジアムでやったことがないので、素晴らしいと言われているそのスタジアムで試合をしてみたい。チームメイトが日本に行くのをすごく楽しみにしている。うちはスター軍団ではないが、一応(昨シーズンの)ヨーロッパリーグ優勝チームなので、しっかりとそれは見せたいなと思う」
欧州4大リーグで、日本人でトップクラスの実績を残してきた稀有な選手の凱旋だけに、きっとスタジアムは熱狂の渦となることだろう。
吉田麻也、ブンデスリーガに挑む
またこの記者会見では、24/25シーズンまでブンデスリーガの独占放送権・配信権を持つスカパー!が、リーグ開幕を記念して、「22/23ドイツ ブンデスリーガ開幕オンライントークセッション」も開催。シャルケに移籍した吉田麻也とオンラインでつないで、新シーズンに向けた抱負や移籍の経緯を話すとともに、数々の裏話も披露した。
シャルケでの意気込みを語る吉田麻也。質問者はブンデスリーガジャパンサポーターのROLAND氏 実は、吉田のもとに「シャルケが興味を示している」という一報が入ったのは、日本プロサッカー選手会長に就任し、Jリーグのオフィスで野々村チェアマンと打ち合わせをしている時。それまで「ドイツに行くことは想定していなくて、語学も学んでいなかった」という。
またシャルケ合流後には、加入の儀式としてチームメイトの前で歌を披露しなくてはならず、「Stand By Me」を歌ったこと、最近「ブンデスリーガにいる板倉(滉)、田中(碧)、鎌田(大地)、浅野(拓磨)とご飯を食べた」ことなどを語った。
そして新シーズンに向けては、「イタリアの時はセリエAのサッカーに合わせるために体重を少し落としたが、ドイツではよりあたりが強くなる予感がするから、3キロくらいは増やしたい」と肉体改造を試みていると語り、「バイエルンなどの上位陣から下は、コンディションや勢いで勝敗が分かれるので、まずはスタードダッシュを意識していきたい」と開幕戦から全力で勝利を目指すことを誓った。
その開幕戦、吉田が所属するシャルケは8月7日(日)ケルンと、長谷部が所属するフランクフルトは、8月5日(金)バイエルンと対戦する。
そして、フランクフルトが来日する「ブンデスリーガジャパンツアー2022 powerd by スカパーJSAT」のチケットは8月5日(金)より順次発売される。