2021.03.25

MLBで初の開幕投手を担うマエケン。オンラインでファンと直接交流も

  • PROMOTION 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke


「マエケン オンライン ファン ミーティング」エントリーはこちら>>

「まさか自分がメジャーリーグに来て、開幕投手をする日が来るなんて夢にも思っていなかった」

 日本からアメリカに活躍の場を移して6年目の今季。4月1日(日本時間2日)に行なわれるブルワーズ戦で、メジャーでは自身初となる開幕投手を任された喜びについて、前田健太(ツインズ)は自身のYouTubeチャンネルでそう語った。

 昨年は安定した投球でサイ・ヤング賞候補にノミネートされるなど、32歳となった今も前田は進化し続けている。その理由の一つとして挙げられるのが、自身をアップデートする力だ。

 9年間在籍したNPBでは宝刀のスライダーを武器に2度の最多勝に輝いたが、プロ入り前のPL学園時代、主な球種はストレートとカーブのみだった。同年代の投手たちが即効性のあるスライダーに頼る中、この球種には身体の使い方が横振りになりやすいという欠点もあるため、前田は先を見据えてストレートの質を追求した。そして身体ができてきたプロになってからスライダーを習得し、「日本一」と言われるほどの質に磨き上げて勝ち星を積み重ねた。

 日本では投げ込みをして投球フォームを固める投手が多いなか、前田の思考は異なっている。ブルペンでは1球目から質の高い球を投げることを重視し、限られた球数で仕上げるほうが効果的と考えているのだ。過剰な投げ込みは疲労の蓄積や、肩・肘の消耗につながる恐れも否めない一方、コンスタントに成績を残すためには調整法も大切になる。前田は若い頃からそうした信念とビジョンを持ち、自身の道を切り開いた。

 2015年オフにポスティングシステムで広島からドジャースに移籍。1年目の16年は16勝11敗、防御率3.48という成績を残したが、翌年は試合序盤に失点を重ねてリリーフに回る。3年目もシーズン途中からブルペンに配置転換された一方、ポストシーズンでは勝利の方程式に組み込まれるほど首脳陣の信頼を勝ち取った。