記者が明かす野球の新しい観戦方法。
「相手をだます表情もわかる」

  • text by Sportiva
  • 市川光治(光スタジオ)●撮影

ニコン双眼鏡で見るプロの視点(第6回) ライター 石田雄太氏
石田雄太 プロフィール
いしだ・ゆうた 1964年、愛知県生まれ。NHKにて『サンデースポーツ』などを担当した後、フリーランスとしてテレビ番組『野茂英雄スペシャル』『イチローvs.松井秀喜 夢バトルSP』『誰も知らない松坂大輔』などを手掛けた。またライターとしても活躍し、『大谷翔平 野球翔年I』『イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡2000-2019』など多数の書籍を執筆する。

 新型コロナウイルスの影響を受け、プロ野球の開幕が延期となっている。しかしきっとこの状況も終息に向かい、開幕する日が来るはず。そして、ペナントレースの始まりとともに、多くの人が球場に足を運ぶに違いない。今から球場の雰囲気、選手の躍動する姿を想像し、楽しみにしている人もたくさんいるだろう。

 野球の観戦スタイルは人それぞれだ。好きな選手に注目する人、投手の動きを観察する人、バッターの構えやスイングを集中的に見る人など、自分なりの楽しみ方を持っているはずだ。それに加えて今シーズンは少しだけ新しい視点で野球を観るのも面白いかもしれない。

 その新たな観戦スタイルのヒントとなるのが、毎日のように現場で試合を見ている記者の視点だ。今回その視点を紹介してくれるのが、野球ライターの石田雄太氏。イチローや大谷翔平ら名だたる野球選手の書籍を執筆するなど、野球を観る眼には確かなものがある。

 そんな石田氏にとって、野球取材のときには双眼鏡が欠かせないという。どんなシーンで何を見てどう感じ取っているのか、双眼鏡を使うポイントについて話を聞いた。

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