自分に合うシューズがテニスのカギを握る。第2回TOKAI-CUPの新たな試み (3ページ目)
コート脇に設置されたニューバランスブース(左)には、試し履きができるシューズが並ぶ(右) (写真提供:ニューバランスジャパン)
実際にシューズを履いてプレーした選手に話を聞くと、「お店で履いただけでは自分に合っているシューズなのかはっきりわからない。今までは、1、2回履いただけで使わなくなってしまったシューズもあるんですけど、今回プレーした感覚を覚えておけば、シューズ選びがちゃんとできるようになると思います」と笑顔を見せた。
シューズ選びの際は、選手ひとりひとりにスタッフがアドバイス
その様子を温かい眼差しで見守っていた中山先生は、最後に「TOKAI-CUP」の今後の展望についてこう話してくれた。
「選手のためにこれからもいろんなことを試していきたいですし、今回参加してくれた近隣エリアの高校をはじめ、テニスに力を入れている高校を招待させていただいて、お互いに切磋琢磨できたらと考えています。付属高校についても、今はまだ関東近郊の学校が中心となっていますが、ゆくゆくは、全国の付属校が集まる大きな大会にしたいですね」
テニスのトップレベルの世界は、幼いときから海外で英才教育を受けた選手がひしめいている。しかし中には、今回リオ五輪に出た杉田祐一選手のように、高校のインターハイで優勝し、そこから花開いて世界で活躍する選手もいる。中山先生の熱い思いを受け止めて、高校、大学、そしてプロへと旅立つ選手がこの大会から出てくることを期待したい。
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