2020.12.12

上坂すみれが主演アニメを通じて体感。スポーツクライミングの奥深さ

  • 小山田裕哉●取材・文 text by Yuya Oyamada
  • 鈴木大喜●撮影 photo by Daiki Suzuki

『いわかける!』で主演を務める上坂すみれ
東京2020オリンピックから実施競技に追加され、日本でも競技人口が増加しているスポーツクライミング。世界的に活躍する日本人プレーヤーが続々誕生しているだけでなく、スポーツ経験があまりない人でも気軽に楽しめるということもあり、いま注目のアクティビティとしても人気が高まっている。

そんなスポーツクライミングを世界で初めて題材にしたアニメ『いわかける!- Sport Climbing Girls -』が、ABCテレビ・テレビ朝日系列24局全国ネットで今年の秋から始まった。石坂リューダイ氏による同名コミックスを原作に、ふとしたきっかけからスポーツクライミングの世界に飛び込んだ女子高生・笠原好(かさはら・このみ)が、パズルゲームで培った天才的なセンスを活かしながら全国の頂点を目指すストーリーだ。

主人公の好を演じたのは、人気声優の上坂すみれ。学生時代に運動部だった経験がなく、自身のことを「根っからの文系」と認める彼女は、スポーツクライミングの世界にのめり込む女の子を、どのように演じたのか。そして、スポーツクライミングの魅力をどのように感じたのか。話を聞いた。

――『いわかける!』に出演する前から、スポーツクライミングのことはご存じでしたか?

上坂すみれ(以下、上坂) 「ボルダリング」という言葉は知っていました。街ナカでガラス張りのボルダリングジムを見かけていて、ちょっと楽しそうだなって。だから興味はあったんですけど、なかなかひとりで入っていく勇気はありませんでした。

どんなスポーツか詳しく知ったのはオーディションのお話をいただいてからです。オリンピックの競技になったんだとか、ボルダリング以外にも種目があるんだとか、原作を読んでいろんな発見がありました。私は運動をあまりやってこなかったタイプなので、この作品でカラダを動かすことの楽しさとの出会いを感じました。

――上坂さんが演じた笠原好は、さまざまな大会で優勝した天才パズルゲーマーであり、持ち前の観察力と分析力を活かして、スポーツクライミングの世界でも初心者ながらめきめきと頭角を現していきます。このようなキャラクターを演じるうえで意識した点はありましたか?

上坂 好は本当に初心者としてクライミングを始めたので、演じるときは「基本はあくまで普通の女の子なんだ」という点を意識しました。部活の仲間に専門用語を聞き返したり、「こんなのもあるんだ」っていう驚きの感覚を大切にしましたね。視聴者の方と同じ目線で、好も物語が進む中で少しずつクライミングを知っていきます。そうやってどんどん分からないものが分かるようになったり、できなかったことができるようになったりするワクワク感が伝わるように、「クライミングって楽しい!」という気持ちで演じていきました。