2020.11.25

中条あやみ、カヌー挑戦でアスリート並みの生活。パラ競技に今後も注目

  • 石橋里奈●取材・文 text by Ishibashi Rina
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 実話から着想を得て描かれた映画「水上のフライト」は、走り高跳びでオリンピック出場を目指していた主人公・藤堂遥が不慮の事故に遭い、車いすでの生活を余儀なくされるところから始まる。

しっかりと体を作ってこの役に挑んだという中条あやみさんしっかりと体を作ってこの役に挑んだという中条あやみさん  もう夢を追いかけることができない――。自暴自棄になり、どん底を味わう遥が、パラカヌーと出会い、人の温かさや生きる喜びを感じ、自分の運命を受け入れて笑顔を取り戻していく感動の物語だ。

 そして、この難しい遥役を演じたのがモデルや女優として活躍中の中条あやみさん。今回のインタビューでは、劇中で乗りこなしていた車いすやカヌーへの初挑戦とともに、役をとおして見えた自身の性格などについても聞いた。

◆ ◆ ◆

――この作品の主演を務めることが決まった時の感想を教えてください。

中条あやみ(以下、中条) 走り高跳びの選手としての将来を有望視されながらも、不慮の事故で半身不随になってしまい、突然の悲劇に見舞われて人生と向き合っていく主人公・遥は、正直とても難役でした。カヌーも遊びで乗ったことはあったんですけど、本格的に乗ったのは今回が初めてで、イチから練習して。ちょっとバランスを崩すだけで傾いてしまうし、風が吹くとあっという間に流されてしまうんですよ。本当に、ただ乗っているだけでも難しかったので、最初は遥を演じることも含めて「私にできるかな?」という不安の方が大きかったです。約1カ月ちょっと必死で練習して、なんとか人並みに漕げるようになりました!

――カヌーを漕いでいるときはどんな気持ちでしたか?

中条 風を浴びながら漕ぐのって疾走感があって、本当に気持ちいいんです。最初の頃はずっと大学のプールで練習していたので、初めて川に出た時に感動しました。川の流れも手伝ってくれるので、ぐんぐん進んでくれるんですよね。