黒木ひかり、高校球児のイメージは
「ツーブロックです!」。理由は!?
★黒木ひかりインタビュー(前編)
◆プライベートを語った後編はこちら>>
舞台は、夏の甲子園。主人公たちは高校生――。
映画『アルプススタンドのはしの方』に出演した黒木ひかりと言っても、高校野球の話ではなく、映画の話。しかも、野球のシーンは一切描かれておらず、ユニフォームを着た出演者も誰ひとり出てこない。そして、そのほとんどのシーンが「スタンドのはしの方」で撮られている。
映画『アルプススタンドのはしの方』は、高校野球、夏の甲子園で活躍する選手たちを観客席の隅っこで応援する高校生4人を中心に描かれた物語だ。
原作は、兵庫県東播磨高校演劇部が上演し、第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた作品。単館系の映画館などを中心に7月に公開され、現在では少数となったものの各地で上映を続けており、ロングラン作品となっている。
その映画の中で、メインの高校生4人ではなく、吹奏楽部の部長・久住智香役を演じた黒木ひかりさんに映画のことやプライベートのあれこれ(後編)も聞いた。
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――今回の久住智香役、甲子園に出場した母校の野球部を応援する吹奏楽部の部長で、成績が学年1位という優等生でした。役の話を初めて聞いた時はどう思いましたか。
黒木 今まで気の強いキャラクターだったり、元気な役が多かったので、頭が良くて優しくて真面目...というような子を演じたことがなくて。台本をいただいた時には「演じきれるかな」という不安と、「頑張らないと!」と思いました。
――演じる上で気をつけていたことは?
黒木 言いたいことを言えず、グッとこらえなきゃいけないシーンがたくさんあって、話し方を工夫するように意識していました。
ハキハキ話してしまうとリーダーシップがある女の子に見えちゃうじゃないですか。智香は部長だけど、気弱な感じの子なんです。だから、話す時は優しく優しくをイメージして、トゲのないような話し方を意識していました。
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