東海大は駅伝で脱黄金世代も4年生の3本柱は健在。主将が心中を激白 (2ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Nagase Tomoya/PHOTO KISHIMOTO

 思うような結果は出なかったが、塩澤にとっては大きな刺激になったようだ。同組で遠藤がすばらしいタイムを出し、中央大の吉居も1年生とは思えない堂々とした走りを見せた。

「同世代の(遠藤)日向だったり、中央大の吉居くんだったり、駒大の鈴木(芽吹)くんだったり、本当に勢いがあります。トラックでは、今年は日本選手権の標準記録を切れているので、日本選手権優勝を目標に頑張っていきたいと思っています。駅伝では、昨シーズンの相澤(晃/東洋大→旭化成)さんのように、どの区間を任されても区間新を出せるようにしたいですね」

 個人の目標は明確だが、現状は「まだ最低限の走り」ができている程度だという。昨シーズンは故障がなく順調だっただけに、今年は調整の遅れを感じているようだが、チームとしてもホクレンや東海大記録会の結果を見て、危機感を抱いている。

「現状は、まだ全員がチームに戻ってきているわけじゃないです。一部のメンバーで練習をしていて、制限があるなかでうまく(練習が)できなかった部分もありますし、先日の東海大記録会ではほぼ全員がいい記録ではなかった。

 ほかの大学の選手のタイムを聞くと、あらためて自分たちの置かれている状況がわかりました。まだまだ層の薄さが目立つので、これからしっかり立て直していきたいと思います」

 今年の東海大の目標は「学生3大駅伝3冠」、スローガンは「自覚と責任」に決まったという。
※7月27日に出雲駅伝の開催中止が正式に決定した

「昨シーズン、3大駅伝優勝を目指していたので、その目標を自分たちが超えるというのと、スローガンについては、コロナ禍のなかうまく練習できない部分があるので、一人ひとり自覚ある行動や責任ある生活が求められるので、これにしました」

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