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立教大が考える箱根予選会への秘策。
関東インカレ中止を逆手にとる!? (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

── "逆手"ですか?

「本来であれば、関東インカレに昨年の倍以上の選手が出場する予定だったんです。でも、そこで立教の力を見せることができなかったので、そのまま目立たずに強化を進めていき、いざ大会となった時にほかの大学が『えっ、マジ!?』と焦るぐらいの進歩を見せられたらいいなと思っています(笑)」

── そういう成長が少し見えてきているのですか。

「箱根の予選会でいうと、昨年はまずスタートラインに立って、前年の順位を上回ることが目標でした。でも、今年はタイムがかなり読めています。選手がアベレージを出した時の順位を考えると、予選会では15番以内に入っていけそうです」

── 立教大の事業である"2024年1月の箱根駅伝出場"を目指すには、足踏みしている場合ではないと......。

「2024年は待ってくれないですからね。自分たちには時間がないですし、1年1年が勝負になります。コロナの影響で『やばい、どうしよう』ではなく、今はこれが通常だと腰を据えて取り組むことが、箱根に出るための道だと思っています。

 ただ、ここでコロナ感染者が出てしまうと、今までの努力が水の泡になってしまいます。立教大に行かせたくないと思う親御さんも出てくるでしょう。そうなると箱根へのチャンレジはおろか、部の存続自体危うくなってしまいます。そうならないために、これからも油断せず、感染防止を徹底させて、みんなで協力してこの危機を乗り切っていきたいと思っています」

(おわり)

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