リオ五輪リレー銀メダル4人の今季スタート。最初の記録更新は誰か? (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 その静岡で力を見せたのは、桐生との今季初めての200m対決を楽しみにしていた、リオデジャネイロ五輪4継メンバーの飯塚翔太(ミズノ)だった。予選は「120m過ぎまでしっかり走る予定だったが、足の接地や上体のずれがあってうまくスピードに乗れず、無理やり力を使った前半になってしまった」と、向かい風1.1mの中で21秒02にとどまった。

 今季はアメリカで100mにも挑戦した飯塚。決勝は、追い風0.2mながら気温が低くなった条件の中でもその成果の片鱗をみせ、前半をトップで抜け出すと最後にはショーン・マックリーン(アメリカ)に0秒01競り負けたが、20秒50で2位になった。

 狙っていた世界選手権の参加標準記録20秒44の突破はならなかったが、気温などの条件を考えれば、まずまずの記録。「前半もそこそこでコーナーの抜けもよかったし、後半もけっこう伸びていた感じだった。前半のスピードの貯金がもっとあれば勝てたと思う。そこはこれからの練習や試合をやるごとに入ってくる刺激に加え、暖かくなっていくことで解消できると思う」と手応えを掴んでいる。

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