【月報・青学陸上部】ケガ知らずの小野田勇次が箱根4連覇のカギ握る (6ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 それにしても、つくづく面白い選手だなと思う。

 食生活などアスリートっぽさを感じさせないが、レースではしっかり走る。外出するのが面倒臭く、寮に引きこもるインドア派だが、表情はいつも明るい。チームを引っ張るタイプではないが、その存在がチームを盛り上げる。人間的に面白いキャラクターであるが、チームにとっては重要な戦力。

 今シーズン、小野田が箱根4連覇達成のカギを握るひとりになるのは間違いないだろう。

 夜、土砂降りの中、吉永たちは10000mを走った。

 橋詰、橋間貴弥(3年)、森田、小田俊平(4年)に加え、吉永も自己ベストを更新した。雨に濡れ、寒さに震えていたが、その表情はやっとキャプテンらしい走りができたことにホッとしているようだった。

(つづく)

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