【続・東京マラソンへの道】中島彩「まさかの『水中毒』になってしまいました」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

☆水分の摂り方は本当に難しい!

 今回学んだのは、水分摂取の難しさです。水分が少なければ脱水症になり、多すぎると水中毒になるという、そのバランスが難しいんですね。健康のために走っている市民ランナーの私が、水分の摂り過ぎで倒れてしまうとは......。さらには症状を誤解してしまい、対処を間違えるとは......。まだまだ勉強不足の私でした。トホホ。

 そこで、知り合いのお医者さんに聞いたのですが、「水分をうまく摂れているか」をチェックするため、練習前と後に、それぞれ体重を測ることにしました。そして、練習後に体重が増えていたなら「水分の摂り過ぎ」、体重が1キロ以上減っていたら「少し脱水状態」と、判断するようにしています。

 今年の東京マラソン2013で、私は脱水症を経験しました(「42.195キロを走って見えた、私の役目」参照)。その辛い経験があったので、私は脱水症を恐れて、逆に水を過剰に摂っていたようです。東京マラソンでの失敗と、今回の反省を生かし、水分補給マスターになりたいです!

☆普段の食事から生活を見直そう!

 知り合いのお医者さんによると、水中毒は塩分不足や糖分不足でもなりやすいようです。というわけで私は、普段の食事から生活を見直そうと考え、2年前にランニングを始めたばかりのころ、先輩ランナーから「食事での栄養の摂り方」について教えてもらったことを思い出しました。それは、『まごわやさしい』という言葉です。

『まごわやさしい』。この言葉は、ランナーにとって必要な食品と言われている、「豆(ま)」「ゴマ(ご)」「ワカメ(わ)」「野菜(や)」「魚(さ)」「シイタケ(し)」「イモ(い)」の頭文字をつなげたものです。

【ま】=豆類(大豆やあずきなど) → たんぱく質、マグネシウムが豊富。
【ご】=ゴマ(ナッツ、クルミ、アーモンドなど) → 不飽和脂肪酸、ビタミンEが豊富。
【わ】=ワカメ(昆布、海苔など) → ヨード、カルシウムが豊富。
【や】=野菜 → ベータカロチン、ビタミンCが豊富。
【さ】=魚 → たんぱく質、オメガ3脂肪、亜鉛が豊富。
【し】=シイタケ(きのこ類) → 多糖類、食物繊維が豊富。
【い】=イモ(じゃがいも、さつまいもなど) → 食物繊維、炭水化物が豊富。

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