2018.10.30

シーズン本番。小平奈緒はなぜ
結果がいまいちでも前向きなのか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 冬季スポーツのシーズンが今年も徐々に始まっている。10月26日から行なわれた「スピードスケート全日本距離別選手権」の2日目、女子1000mに出場し、2位にとどまった小平奈緒(相澤病院)は、「もっと悔しいかと思ったんですけど、意外にそうでもなくて……。自分の状況をすごく冷静に見られているというのもあって、成長を感じています。自分の競技に対する考え方が他の人を対象にするのではなく、戦うべき相手は自分自身なんだと今までよりフォーカスできています」と前向きに試合を振り返った。

今シーズンもまだまだ進化したいと前を向く小平奈緒 レースはスタートからコーナーにかけての距離が短く、インレーンスタートより加速しにくい不利なアウトスタート。それでも、小平は同走の佐藤綾乃(高崎健康福祉大)に最初の200mで0秒78差をつけて、そこからさらに加速すると、通常ならインレーンスタートの選手が先行する最初のクロッシングゾーンで先行してしまう展開になった。

「今日は本当に自分を試されているレースだと思いました。平昌五輪と同じアウトスタートで、バックストレートでは1回も前の選手を追える状況ではなかったので、自分でレースを組み立てるという意味では練習のようにできたと思います。あとは競っていない状況で、何を課題にしてレースを組み立てていくかということに集中できました」

 1週間前のジャパンカップでは、500mと1500mに出場し、37秒78と1分57秒66で優勝していた。指導する結城啓匡コーチは「いつものパターンですが、500mと1500mの練習をして、1000mは2レース、3レースやっていくうちに仕上がってくるという形でやっています。なので1000mに関してはまだ600m通過の練習も全然していない状態で、そういう意味では及第点だと思います」と語った。