【月刊・白鵬】横綱が語る、豪栄道の魅力「男が惚れる男」

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

第65回:豪栄道

負傷した足の回復が遅れて、秋場所(9月場所)を休場した横綱。
そんな中、優勝を飾ったのは角番だった大関の豪栄道。
彼の魅力を横綱が語る――。

世界相撲選手権のウエルカムパーティーにて。ラクダに乗って選手たちを見送った横綱世界相撲選手権のウエルカムパーティーにて。ラクダに乗って選手たちを見送った横綱 先日、千秋楽を迎えた大相撲秋場所(9月場所)は、負傷した足の回復が思わしくなかったため、休場させていただきました。

 初日からの休場は、横綱になってから初めてだったこともあり、ファンのみなさまにはいろいろとご心配をおかけしました。また、温かい励ましの声などをたくさんいただき、本当にありがとうございました。

 思い返してみれば、昨年の秋場所、以前から痛めていた足の痛みが悪化して3日目から休場。これが、横綱として初の休場となったわけですが、このときは自宅での療養のかたわら、初めて大相撲のテレビ中継をゆっくり見る時間をいただきました。

 普段は土俵の上で戦っているはずの私が、画面を通してその様子を見ているのは、最初かなりの違和感を覚えました。それでも慣れてくると、同時代を戦ってきた横綱・鶴竜、大関・稀勢の里らを応援しながら、実はテレビの前で熱くなって観戦していました。また、思いがけなく家族と過ごす時間ができたことで、心も穏やかになったものです。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る