鈴木明子が語る五輪イヤー。
羽生結弦、宇野昌磨は「攻めた時に強い」

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

2017-2018シーズン展望(男子編) 

 グランプリシリーズ第1戦でいきなり4回転ルッツを成功させた羽生結弦と、初のオリンピック出場を目指す宇野昌磨の今季は? そのふたりを追うのは果たして誰か? 平昌オリンピックを見据えた戦いはこれから激しさを増していく。オリンピックに2大会連続出場(いずれも入賞)の鈴木明子さんが男子日本代表の戦いに迫る。

今季フリーは2年ぶりの『SEIMEI』で臨んでいる羽生結弦今季フリーは2年ぶりの『SEIMEI』で臨んでいる羽生結弦――グランプリシリーズ第1戦ロシア大会では羽生結弦選手、ネイサン・チェン選手(アメリカ)がいきなり激突しました。羽生選手がフリーで最高得点をマークしたものの、ネイサン・チェン選手には、わずかに及ばず2位に終わりました。

鈴木明子さん(以下、鈴木) ソチオリンピックからの4年間、羽生選手がフィギュアスケート界を動かしてきました。若手は「羽生選手に勝つためにどうするか?」を徹底的に考えて、みんな高難度の技――4回転ジャンプを何種類、何本飛ぶかという戦いになっています。それぞれの選手が成功確率を見ながら、オリンピックでどれを何本入れるかをグランプリシリーズで探っているところです。

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