「へなちょこ」プロレスラーだった真白優希が初告白 ベルト初戴冠の裏で起きていた異変 (3ページ目)
11月29日、SKIPシティ多目的ホール大会にて、世羅りさの保持するFantast ICE王座に挑戦。しかし、またもやジャイアントスイングでギブアップするという珍プレーをやらかしてしまう。
「本当にへなちょこで、試合後にいつも倒れていた記憶があります。控室でずっと介護されていました。いつも経口補水液を持っていたんです。真白専用の経口補水液が必ず用意されていましたね」
【主力8選手が大量離脱。ベルトを初戴冠するも......】
そんな真白にターニングポイントが訪れる。2021年12月、アイスリボンの主力8選手が大量離脱したのだ。タッグ王者組(リボンタッグ王座)の世羅りさ&雪妃真矢、WUW王者であり次期Fantast ICE王座挑戦者の藤田あかね、10年以上所属している柊くるみや宮城もちを筆頭に、鈴季すず、テクラ、弓李――。残された選手たちは、「私たちが頑張っていかなければならない」と覚悟を新たにした。
年明けの2022年1月16日、後楽園ホール大会にて、真白は尾崎妹加の保持するトライアングルリボン王座(3WAYマッチのベルト)に挑戦し、もうひとりの挑戦者・松本都に勝利して王座奪取。キャリア初タイトル戴冠を果たした。
2022年からアイスリボンは新しくなる。ベルトも獲った。いつまでも「へなちょこ真白」でいるわけにはいかない。「強くならなければいけない」「団体を引っ張らないといけない」と思った。自身の試合映像を徹底的に分析し、どこがダメだったのか研究するようになった。練習内容も変え、「手応えがあった」という。
6月に開催された「ICE×∞王座決定トーナメント」で、決勝に進出した。初めての後楽園ホールでのメインイベント。しかも対戦相手は憧れの安納サオリ。嬉しさ、誇らしさ、プレッシャー......抑えきれない感情が込み上げ、試合前にボロボロ泣いた。結果は、安納の勝利。強くなっても、団体最高峰のベルトには手が届かない。悔しさでまた泣いた。
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