「へなちょこ」プロレスラーだった真白優希が初告白 ベルト初戴冠の裏で起きていた異変 (2ページ目)
高校1年生の時、父に「アイスリボンのプロレスサークルに通ったらどうだ?」と勧められた。父は格闘技ファンで、たまたまアイスリボンの優華が出演するドキュメンタリー映像を観たのだった。真白は運動不足を解消しようと、サークルに通い始める。
プロレスを観たこともない。ルールもわからない。しかし6歳から器械体操を習っていたため、飲み込みは早かった。前転も後転も倒立も、難なくできた。
高校卒業後は、附属の大学の看護科に進学するつもりだった。しかし進路を決める際、父に「プロレスラーになってみたら?」と言われ、心が揺らいだ。昔から真白に「いろいろな経験をしてほしい」と言っていた父。「プロレスラーは特殊な職業だけど、一度はそういう世界に足を踏み入れてもいいんじゃないの?」と言われ、プロレスラーになる決意をする。
【ヘッドロックでギブアップ。ついたあだ名は「へなちょこ真白」】
2020年4月、高校卒業と同時にアイスリボンに入門。同年6月に新木場1stRING大会で、つくしとエキシビジョンマッチを行なうも、最初のヘッドロックでタップしてしまった。
「初めてリングに上がって、『なんでこんなところに上がってるんだろう?』と思っていたらヘッドロックされて......めっちゃ痛いし、つくしさんも怖いし、タップしちゃったんです。試合後は、終わった安心感から号泣しました」
上野大会でエキシビションをやった際も、対角に立ったトトロさつきを見ただけで怖くて号泣しまい、コーナーで泣き続けた。その後もバックドロップの体勢に入られただけでギブアップするなど珍プレーを続出し、いつしか「へなちょこ真白」と呼ばれるようになった。
8月9日、横浜文化体育館大会にて、4対4のイリミネーションマッチ(尾崎妹加&テクラ&星いぶき&海樹リコvs. トトロさつき&バニー及川&Yappy&真白優希)でデビュー。真白は最後までエプロンの下に隠れ、自陣の最後のひとりとして残ったが、尾崎に見つかり逆エビ固めでギブアップした。
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