米国メディアが見た村田vsエンダム戦。本場の意見も「ありえない」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AFLO

 さらに参考までに、アメリカ国内で著名な3人の記者の意見も紹介しておきたい(注・筆者の取材ではなく、メディア上で述べられているもの)。

「酷い判定だ。どれだけ悪いかって? 試合翌日、WBA会長のヒルベルト・メンドサが村田本人、その陣営、日本のファンにその採点を謝罪し、即座のリマッチを指示したほど。それは極めて珍しいことだ。(試合は)村田が支配し、4ラウンド終盤にダウンを奪い、圧倒し続けていた」(ダン・レイフィール:ESPN.com)

「最初の3ラウンドはほぼイーブンだったが、村田が第4ラウンドにダウンを奪ってペースをつかんだ。以降はより有効なパンチを打ち込んで、ほぼすべてのラウンドを制していった。村田はもっと手数を出すべきだったのかもしれないが、エンダムはオフェンスを重視することなくリングをサークルしているだけだった。村田は第7ラウンドにも右を打ち込み、エンダムはロープに助けられたが、レフェリーのルイス・パボンはこのノックダウンを見逃してしまった」(スティーブ・キム:UCN.com)

「頭がはっきりしている人間であれば、採点の難しいファイトではない。私は村田が計9ラウンドを奪い、ダウンもあったために117-110というスコアになった。個人的に望んでいたほどアクティブではなかったし、ジャブ、フック、アッパーに加え、ボディなどより多彩なパンチを打つ必要があった。ただ、村田はエンダムのパンチを80%は軽々とブロックしていた。よりクリーンでハードで効果的なパンチをヒットし、エンダムの顔を弾き飛ばし、33歳のベテランのバランスを崩させ、ロープに押しつけるか、クリンチかホールドに追い込んでいた」(ダグラス・フィッシャー:リングマガジン)

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