2018.01.24

会ったばかりの急造ペアが、
全豪男子ダブルスで日本初のベスト4進出

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 マクラクランは、父親がニュージランド人、母親が日本人のハーフで、2017年6月から日本人としてプロ登録を変更した異色の経歴の持ち主だ。その変更をサポートしたのが、トーマス嶋田コーチだった。

 嶋田コーチは現役時代にATPツアーで3回優勝し、グランドスラムにも出場。男子国別対抗戦デビスカップ日本代表としてもプレーし、これまで日本男子で唯一ダブルススペシャリストとして成功したといっていいプロテニス選手だった。

 現在、日本代表のコーチを務める嶋田コーチは、マクラクランのプレーをいつもコートサイドから見守り、今回の快挙を我がことのように喜んだ。

「本当にすごかったですね。ふたりとも1回戦からすごく調子がいい。ベンは(準々決勝までに)3回勝って、すごく自信がついている。(コーチとして)本当に嬉しい」

 マクラクランも、嶋田コーチに全幅の信頼を寄せている。

「すごくいい人で、いいコーチです。すごく経験があるから、ダブルスのスキル、スケジュール、パートナーとか、いつもいっぱい相談しています」

「日本を選んでよかった」としみじみ語るマクラクランは、日本人プロ選手として初めてプレーしたイタリア・トディでのATPチャレンジャー大会(ツアーの下部大会、2017年6月19~25日)のダブルスでいきなり初優勝し、彼の中の運命の歯車が噛み合い、いろいろなことが起こり始める。