アロンソ怒る「エンジンはクソだ!」。ホンダは残り3戦で挽回なるか (4ページ目)
3.8というのはあくまで開発上の管理ナンバーのようなもので、性能向上幅が0.1ぶんしかないという意味ではない。しかし、目指していた新しい燃焼コンセプトの完成が間に合わなかったからには、これを「スペック4」と呼びたくないというプライドもあった。
「燃焼効率がよくなるように燃焼室を変えています。データ上ではそれなりのゲイン(取り分)は出ていたので、3.8がちゃんと機能しているのは確認できています」(長谷川祐介F1総責任者)
その一方でマクラーレン側も、第15戦・マレーシアGPで投入したバージボード(※)に続く開発の一環として、新型フロントウイングを1セットだけ間に合わせてきた。
※バージボード=ノーズの横やコクピットの横に取り付けられたエアロパーツ。
「我々は早い段階で来年型マシンの開発にシフトしているが、その開発のなかで今年入れられるものはどんどん投入している。この新型フロントウイングは、その一連の開発の一部だ。来週のメキシコGPには間に合わないかもしれないが、次のブラジルGPには間違いなくストフェルにも用意できる」(エリック・ブリエ・レーシングディレクター)
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