「SUGOの魔物」にホンダが飲み込まれ、昨年GT王者が乱戦を制す (5ページ目)
このような負の連鎖が続くと、「どうしても結果を出さなければ」と焦ってしまいがちになるはず。ましてや前年王者という立場上、かなりのプレッシャーも圧しかかってくる。だが、ふたりからはそういった焦りは、まったく感じられなかった。
特に印象的だったのは、第2戦を終えた後だ。ふたりは「苦しいなかでもポイントを獲得できているのは重要なこと。しっかりと問題を解決して、次回結果が出るようにがんばる」という前向きなコメントを、声を揃えて発していた。
自分たちのパフォーマンスを信じて、常に前を向く――。その姿勢が第4戦で、ついに実を結んだ。
「今季のLC500が速いということは、ここまでの結果から十分に証明されていた。だけど、僕たちはなかなか結果を出すことができなかった。特に富士とオートポリスはうまくいかなかったね。でも、今回勝ったことで自分たちの強さをアピールすることができた」(コバライネン)
「自分たちの力が発揮できれば、絶対にいい結果は残ると思っていました。富士はタイヤの選択がうまくいかなくて苦戦しましたし、オートポリスはトップまで一歩というところで不運にもリタイアとなってしまいました。今回は速さもあったし、ちょっとラッキーもあったけど、しっかり結果を残せたのはよかったと思います」(平手)
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