最終ラップにドラマ。ヤマハ通算500勝目はビニャーレスの手に (5ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 そして、ペドロサはレースを終えた直後のパルクフェルメでは、こうも述べていた。

「ニッキーと彼の家族に最大の思いを伝えたい」

 ペドロサの元チームメイトで2006年に世界チャンピオンを獲得したニッキー・ヘイデンは、現在参戦中のスーパーバイク世界選手権のイタリア大会を終えて同国で自転車トレーニング中に自動車と衝突。チェゼーナにある病院の集中治療室で懸命の治療が続いていた。

 今回のフランスGPでは、クラスや陣営を越えて皆がヘイデンの容態を気遣い、回復を祈ってエールを送り続けた。だが、レース翌日の5月22日に逝去した。享年三十五。

 亡くなるには、あまりに早すぎる。

■モータースポーツ 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る