C・ストーナー参戦で今年の鈴鹿8耐は世界中が大注目! (3ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira  photo by MOBILITYLAND

 昨年と一昨年の鈴鹿8耐は、1993年の世界チャンピオンで今も世界中に多くの熱狂的なファンを持つレジェンドライダー、ケビン・シュワンツが参戦したことが大きな注目を集めた。一方、若くしてレジェンドとなったストーナーの今年の参戦は、29歳という現役感たっぷりの年齢とも相まって、かつてと同様の図抜けた走りに対する期待は高まるばかりだ。しかもストーナーの所属するチームは、2013年と2014年を連覇したMuSASHi RT HARC-PRO.だ。チームメイトは、昨年と一昨年の優勝を経験している高橋巧とマイケル・ファン・デル・マーク。ライダーの組み合わせとしては、最強の布陣といっていいだろう。熟成を重ねたホンダの耐久仕様マシンCBR1000RRWをどんなふうに操り、どれほどのパフォーマンスを披露するのか。期待をするなというほうが、むしろ無理な注文というものだろう。

 そして今年の8耐でもうひとつ、大きな注目を集めているチームが、中須賀克行、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスという3選手を擁するYAMAHA FACTORY RACING TEAMだ。現役MotoGPライダーのエスパルガロとスミス、そして全日本ロードレース選手権を3連覇している中須賀というライダーの組み合わせは、ストーナーたちと真っ向勝負をできる高いポテンシャルを秘めている。しかも、チーム名称が示すとおり、今年のヤマハはファクトリー体制だ。メーカーとしてのサポートも鉄壁の分厚い体制で臨んでいる。

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