弥生賞で穴党記者は伏兵2頭をオススメ 堅い決着濃厚も人気馬絡みでも好配当が見込める (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 そうして、木村記者は人気の盲点となる2頭の穴馬候補を推奨する。

「まずは、アドミラルシップ(牡3歳)です。ホープフルSに1戦1勝の身で出走。同レース3着で、年明けのリステッド競走・若駒S(1月20日/京都・芝2000m)を勝ったサンライズジパングに続く4着という結果を残しました。

 内をうまく立ち回ったとはいえ、この着順は悪くないですし、あのメンバーを相手にパドックでの馬っぷりも見劣っていませんでした。進路取りに恵まれた面があったとしても、その結果は素直に評価してもいいと思っています」

弥生賞での大駆けが期待されるアドミラルシップ。photo by Yasuo Ito/AFLO弥生賞での大駆けが期待されるアドミラルシップ。photo by Yasuo Ito/AFLOこの記事に関連する写真を見る 全兄のブラックホールは、2019年のGIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)を勝利。翌年の牡馬三冠レースにはすべて出走した。半姉にも重賞勝ち馬で、2022年のGIエリザベス女王杯(阪神・芝2200m)で2着と好走したライラックがいて、その血筋も悪くない。

 ただ、前走の1勝クラス・ゆりかもめ賞(2月4日/東京・芝2400m)では1番人気に推されながら7着と完敗。その結果をどう評価するかだが、木村記者は同レースについては「ノーカウントでいい」と言う。

「他の兄姉同様、東京コースは合わないだろうなと思っていたら、案の定、前走のゆりかもめ賞では振るいませんでした。展開的にも、少し前に出しすぎた面もあったように感じます。

 負けすぎの感はあるかもしれませんが、東京・芝2400mはやっぱり"合わなかった"と見ていいと思います。兄姉もみんな、上がり勝負には限界のあるタイプが多かったですし、上がりのかかる条件となる今回のほうが間違いなく向くはずです。

 前走を度外視すれば、関東馬ながら関西の新馬戦を勝ってGI4着という実績は、ここでも大きな差はありません。前回の敗戦で人気も急落するでしょうから、馬券的には人気3頭を絡めても、好配当が見込めると思います」

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