シテフローラルは、スタッフ曰く「兄サトノクラウンによく似ている」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

◆スプリンターズSで狙える「穴馬」は?>>

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第18回:シテフローラル

 昨夏のセレクトセールにおいて、2億6000万円(税別)で落札された高額馬がまもなくデビュー戦を迎える。美浦トレセンの堀宣行厩舎に所属するシテフローラル(牡2歳/父ディープインパクト)である。

サトノクラウンの弟、シテフローラルサトノクラウンの弟、シテフローラル 同馬がそれだけの高値で取引されたのは、その血統背景にある。母ジョコンダIIが、これまでに2頭のGI馬を送り出しているからだ。

 1頭は、2009年生まれのライトニングパール(牝/父マルジュ)。イギリスのGIチェヴァリーパークS(芝1200m)を制している。

 もう1頭は、2012年生まれのサトノクラウン(牡/父マルジュ)。デビュー戦を快勝し、2戦目でGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)を制すと、クラシック前哨戦のGII弥生賞(中山・芝2000m)も勝利し、無傷の3連勝を飾った。

 この結果、クラシックの主役候補に躍り出たが、第1弾のGI皐月賞(中山・芝2000m)は1番人気に推されながら6着。続くGI日本ダービー(東京・芝2400m)は3着に終わった。

 それでも、同馬は古馬になってから躍動。4歳秋に挑んだ海外GIの香港ヴァーズ(香港・芝2400m)でGI初勝利を果たし、5歳春にはGI宝塚記念(阪神・芝2200m)を勝って、2つ目のGIタイトルを手にした。

 これらの弟となるのが、シテフローラル。父がリーディングサイヤーのディープインパクトということもあって、一段と期待が高まっている。

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