阪神JFはそろそろ荒れる。過去の激走3パターンから導いた穴馬3頭
秋のGIシリーズも、はや終盤。今週は、2歳牝馬のGI阪神ジュベナイルフィリーズが(12月8日/阪神・芝1600m)が行なわれる。
ここ数年は、人気勢が上位を占める堅い決着が続いているものの、以前は伏兵馬の台頭が毎年のようにあって、波乱の決着も何度となく見られた。なかでも、強烈だったのは、2012年。5番人気のローブティサージュが勝利し、2着に15番人気のクロフネサプライズ、3着に10番人気のレッドセシリアが入って、馬連が3万5990円、3連単が304万7070円の高配当をつけた。
そのほか、2010年のライステラス(8番人気3着)、2011年のアイムユアーズ(8番人気2着)、2013年のフォーエバーモア(8番人気3着)、2015年のウインファビラス(10番人気2着)など、人気薄の馬が馬券圏内(3着以内)に入って、好配当を生み出している。
まだデビューしたばかりの面々で、力関係を推し量るのも難しい2歳牝馬の戦い。最近は平穏な決着が続いているとはいえ、いつ荒れてもおかしくない。ならば、波乱を想定して穴狙いに徹してみるのも悪くない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで激走しそうな馬を探し出してみたい。
まず目がいくのは、関東で行なわれた500万下(現1勝クラス)特別を勝ち上がって参戦してきた関東馬だ。
先述のフォーエバーモアをはじめ、2014年に5番人気で勝ったショウナンアデラ、2017年に4番人気で3着となったマウレアらがそうだ。また、2番人気と人気の一角ではあったが、2009年の優勝馬アパパネも同じパターンと言える。
2歳のこの時期、どの馬も出走経験は乏しい。そのなかで、注目を集め、人気になるのは、やはり重賞勝ち馬や、重賞で好走してきた馬。その分、たとえ同じ2戦2勝という立場であっても、500万下特別を勝ち上がってきた馬の評価は、意外に低い。加えて、関東馬は長距離輸送を伴うゆえ、その点が不安視されて、思ったほど人気にならないことが多い。
つまり、人気の盲点といった存在である。今年もこのタイプは外せないだろう。
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