函館スプリントSは大荒れか。
激走パターンを紐解き→3頭がくるぅ~ (2ページ目)
今年、このパターンに当てはまるのは、アスターペガサス(牡3歳)だ。函館スプリントSでの一発が期待されるアスターペガサス 同馬は、出走メンバー唯一の3歳馬で、函館2歳Sの勝ち馬でもあるが、同レース以降は勝ち星に恵まれていない。そのうえ、初の古馬との対戦でもあり、「2強」に迫るほどの人気は得られないだろう。
だが、こうした馬が激走するのが、函館スプリントSの特徴。しかも、前走の重賞・葵S(5月25日/京都・芝1200m)では2着と好走して、復調気配にある。52kgという軽量を生かして、「2強」の一角を崩しても不思議ではない。
続いてピックアップしたいのは、勢いのある上がり馬だ。
先述したティーハーフは、2勝クラス(旧1000万下)、3勝クラス(旧1600万下)と連勝。その勢いに乗って、そのまま3連勝で初の重賞制覇を決めた。
2017年に4番人気で2着となったキングハートも同様だ。同馬は3走前に3勝クラスを勝ってオープン入り。その後、オープン特別でも2着、1着と結果を残して、函館スプリントSでも見事に連対を果たした。
そして今年も1頭、注目すべき上がり馬がいる。ライトオンキュー(牡4歳)である。
同馬は、今年に入って1勝クラス(旧500万下)、2勝クラスを連勝。3勝クラスでは一度5着と足踏みしたが、2度目のチャレンジとなる前走・船橋S(3月31日/中山・芝1200m)を快勝し、一気にオープンまで駆け上がってきた。
まさしく伸び盛りの状態にあり、この相手でも大仕事をする可能性がある。過去の例からしても、一発が大いに期待できる1頭だ。
最後にオススメしたいのは、函館巧者のベテランホースである。というのも、苦戦続きのベテランが得意の函館で大駆けするシーンが過去にも頻繁に見られたからだ。
たとえば、2009年に8番人気で2着となったタニノマティーニ(当時9歳)。同年の舞台は札幌だったが、同馬は条件馬時代に函館で3連勝を飾っていて、札幌でも重賞勝ちがあるなど、北海道の洋芝を得意としていた。
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