2019.04.26

「本当の平成最後のGI」香港の2レースで
本命を突き崩す注目馬は?

  • 土屋真光●文・撮影 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 そして正真正銘の平成最後のGI、クイーンエリザベス2世C(沙田・芝2000m)は、地元香港で2つのGIを含む3連勝中のエグザルタント(せん5歳)、昨年のGI香港カップ(沙田・芝2000m)2着のディアドラ(牝5歳)、GI香港ヴァーズ(沙田・芝2400m)2着のリスグラシュー(牝5歳)の3頭が、日本のオッズでは人気になると考えられる。

 ディアドラはGIドバイターフ(UAE/メイダン・芝1800m)で4着。リスグラシューは今年初戦のGII金鯱賞(中京・芝2000m)でダノンプレミアムに次ぐ2着と、それぞれ前走をいい形で使ってきているだけに、かなりの人気になるのは間違いない。

 しかし、ここはあえて日本の"第3の馬"ウインブライト(牡5歳)を穴で狙いたい。日本のオッズではおそらく4~5番人気だと思われるが、ディアドラも出走したGII中山記念(中山・芝1800m)を1分45秒5の好タイムで勝利している。目下の充実ぶりからも、本来ならもっと上位の人気でもおかしくない。

現地で調整を行なうウインブライト これまでの重賞5勝はすべて右回り。GIを除けば右回りの重賞ですべて連対しており、8着だった2017年4月のGI皐月賞(中山・芝2000m)は0秒5差、9着だった昨年11月のGIマイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)も0秒4差と、大きくは負けていないのだ。

父ステイゴールドは引退レースである2001年の香港ヴァーズで有終の美を飾り、母の父アドマイヤコジーンも同年のGI香港マイル(沙田・芝1600m)で僅差の4着と、コース適性の血を両親から引いている点も魅力。さらに、香港勢のタイムワープ(せん6歳)とグロリアスフォーエバー(せん5歳)、イギリスのエミネント(牡5歳)が引っ張る流れを追走する展開になりそうなのも、ウインブライトにとっては利のほうが大きい。

 さらにもう1頭、穴馬として推奨したいのが香港のイーグルウェイ(せん6歳)だ。昨年のこのレースも現地で22倍、日本のオッズで62.5倍の人気薄ながら3着に突っ込み、波乱を演出した。同馬は、昨年10月のGIIシャティンT(沙田・芝1600m)では211倍で3着、前走のGIIチェアマンズT(沙田・芝1600m)も46倍で2着とたびたび波乱を演出している。

 ムラっ気が多く、今回も人気にならないのは確実。しかし昨年11月には、GIIジョッキークラブC(沙田・芝2000m)をコースレコードで勝っているように、目下の充実ぶりは特筆すべきものがある。前走も単に1600mという距離が嫌われただけのこと。距離が延長されるクイーンエリザベス2世Cで、昨年の再現、あるいはそれ以上の結果も期待できそうだ。